その言葉は
詩琳美容私を直撃した・・・。
牧野つくし・・・この名前を気に入っていた。親が付けてくれた
雑草の様に強く生きる様にと・・・。
英徳にはこの名をまだ覚えてる人間が居る。その事で私は名前を変えて
髪までも切った。そうしないと英徳に通えないから・・・。
家元が自分達の娘に付けようと思った天音と言う名前・・・。でもそれは私の本当の名前じゃない。
「類、でも・・皆が私の為に、私を思って・・・。」
「でもそれじゃ・・・あんたがなくなるよ・・・。」
「私が・・・なくなる。」
あんな目に遭っても・・・私は・・・私で居たい・・・。
「でも・・いいの?牧野つくしで居ても・・」
「あんたは牧野つくしでしょう?」
そうだ、私はこの言葉を待ってたんだ・・・。
私は誰でも無い、牧野つくし・・・雑草の様に強く踏まれても逃げない。
そういう意味で
詩琳美容付けてくれた名前・・・。
どうしてこの人は私の欲しかった言葉をくれるんだろう。
陽だまりの温かさで包んでくれるんだろう。
「私・・・名前変えるのは嫌・・牧野つくしで生きて行きたい。」
「最初からそう言いなよ、我慢しなくても無理しなくても・・いいんだよ?」
「うっく・・・類…類…類・・・・。」
「俺、つくしの長い髪好きだったんだ・・・また伸ばしなよ・・・。」
「うっく・・・うそ・・つき・・さっき似合うって言った・・・。」
「嘘じゃない、これ
詩琳美容も似合うけど…長い方が好き。」